フランスの飴——
小さな一粒に宿る、職人の技
フランス語で「砂糖菓子」を意味するコンフィズリー(Confiserie)。19世紀以降、飴作りの技術が飛躍的に発展したフランスでは、フルーツやハーブ、スパイスを使った繊細なフレーバーが特徴で、職人による手作りの品も数多く残っています。リヨン地方ではフルーツを使った飴が、パリでは洗練されたデザインの高級飴が好まれるなど、地方ごとの個性も豊かです。
ボンボンとパスティーユ
「美味しいもの」を意味する言葉から名付けられたボンボン(Bonbons)は、コンフィズリーの中でも最もポピュラーな存在。形も色もフレーバーも実に多彩です。中でも人気なのが、ミントやレモンの爽やかな風味が楽しめる小さなタブレット「パスティーユ(Pastilles)」。口の中でゆっくり溶けるこの飴は、のど飴としても親しまれ、冬のフランスに欠かせない存在です。
定番のフレーバーたち
ブルターニュ地方生まれの「バターキャラメル(Caramel au Beurre)」は、濃厚なバターの風味とキャラメルの甘さが調和した、フランスを代表するコンフィズリーのひとつ。手摘みの新鮮なさくらんぼを使った「さくらんぼ飴(Cerise Bonbon)」は、夏になると人気が急上昇し、マーケットやお祭りでよく見かける一品です。
喉に優しく自然な甘さのハチミツ飴(Bonbon au Miel)は、地方の養蜂場で作られたハチミツを使った手作り品が特に人気。チョコレートと飴を組み合わせた「チョコ飴(Bonbons au Chocolat)」も、大人向けのビターな味わいで根強い支持を集めています。
季節を彩る、行事の飴
フランスでも年々人気が高まっているハロウィンには、かぼちゃやおばけをモチーフにした飴が登場し、カボチャ味やリンゴシナモン風味など秋らしいフレーバーが揃います。クリスマスには、ミントやシナモン、ジンジャーなど温かみのあるフレーバーの「クリスマス飴(Bonbons de Noël)」が登場し、星形や雪だるま型の飴とともに、家族や友人へのギフトとしても喜ばれています。
見た目も美しい、贈り物として
花やハート、動物の形をした飴、レインボーカラーやガラス細工のような透明感のある飴——フランスの飴職人たちは、味だけでなく形や色にも徹底してこだわります。豪華なパッケージに包まれたフランスの飴は、誕生日や記念日など、様々なシーンの贈り物として選ばれています。