日本とフランス、
ふたつの母の日
「ありがとう」を伝える母の日。世界共通のこの日も、祝い方や贈り物のスタイルは文化によってさまざまです。日本とフランス、それぞれの母の日の特徴と違いをご紹介しながら、お母さんに贈りたい心温まるプレゼントのヒントもお届けします。
日本の母の日——癒しと健康を大切に
日本では毎年5月の第2日曜日、家族で過ごす静かな時間の中で感謝を伝えるのが母の日です。贈り物は、お母さんの体調や好みを気遣った繊細なものが好まれます。旬の香りを届ける新茶や、練り切り・羊羹など季節の花をモチーフにした上生菓子、栄養価の高い国産はちみつ、初夏を彩るさくらんぼなど、季節感と健康への気遣いを込めたギフトが定番です。
甘いものが好きなお母さんには、カカオの質にこだわったオーガニックチョコや高カカオチョコレートも人気。また「ずっと元気でいてほしい」という想いを込めて、発酵食品セットやアロマグッズなど、体と心をケアするアイテムを選ぶ人も増えています。
フランスの母の日——華やかに、愛を伝える
フランスの「Fête des Mères」は日本より少し遅く、5月の最終日曜日または6月の第1日曜日に祝われます。家族で集まってディナーを楽しみ、感謝を華やかに表現するのがフランス流。カーネーションが定番の日本とは対照的に、フランスでは香り高いバラの花束が母の日の象徴で、ラベンダーや芍薬を取り入れたアレンジメントも人気です。
パリのパティスリーには、母の日限定のケーキやマカロン、ショコラのギフトが並び、箱を開けた瞬間の感動を演出する「見た目の美」へのこだわりが光ります。香水やジュエリー、高級ショコラティエの詰め合わせなど、非日常感のあるラグジュアリーなアイテムを選ぶのもフランス流——パトリック・ロジェのショコラなどは、美意識の高いお母さんにぴったりの一品です。
文化の違いを楽しみながら
日本では「健康」「癒し」「季節感」が、フランスでは「華やかさ」「特別感」「芸術性」が、それぞれ母の日のキーワードとなります。それでも共通しているのは、「感謝の気持ちを伝えたい」という想い。どんな形であれ、お母さんが笑顔になる時間を作ることこそが、何よりのプレゼントです。