フランス 革命 記念 日:自由の象徴、フランス革命を祝う日

7月14日はフランス革命記念日。バスティーユ襲撃から始まる革命の歴史を、マリー・アントワネットや絵画、文学と共にわかりやすく解説。
Fête nationale

7月14日——
自由を祝う、フランスの日

フランスでは毎年7月14日が「フランス革命記念日(Fête nationale française)」として盛大に祝われます。1789年のバスティーユ牢獄襲撃を象徴とする、フランス革命の始まりを記念するこの日は、単なる祝日ではなく、現代フランスの価値観そのものの原点です。王政による圧政に立ち向かった民衆の勇気は、市民による政治参加の扉を開いたとされ、今もパリでは大規模な軍事パレードや花火大会が開催され、国民が自由と平等を祝います。

この日、何が行われるのか

特に有名なのが、パリのシャンゼリゼ通りで行われる軍事パレードで、フランス大統領をはじめ各国の要人が参列します。夜にはエッフェル塔を背景にした壮大な花火大会が開かれ、多くの人々がその美しさに魅了されます。地方都市でもコンサートや「バル・デ・ポンピエ(消防士のバル)」といったダンスパーティーが開かれ、市民が一体となってお祝いするのです。

革命の流れを、ざっくりと

フランス革命は1789年から1799年にかけて起こった、王政から共和国への大転換でした。

1789 財政難や不平等に不満を持つ第三身分が立ち上がり、バスティーユ襲撃を皮切りに革命が始まる
1791 立憲君主制が成立
1792 王政が廃止され、フランスは共和国に
1793 ルイ16世とマリー・アントワネットが処刑される
1799 ナポレオン・ボナパルトがクーデターを起こし、革命は終焉を迎える

絵画と文学に刻まれた、革命の記憶

1789年の革命そのものを描いた作品としては、ジャック=ルイ・ダヴィッドの『テニスコートの誓い』や『マラーの死』が知られ、ルーヴル美術館などで実際に鑑賞することができます。なお、同じくフランス革命を象徴する絵画としてよく引き合いに出されるウジェーヌ・ドラクロワの『民衆を導く自由の女神』は、実は1789年の革命ではなく、1830年の「七月革命」を描いた作品です。混同されがちですが、フランスにはこの二つの異なる革命の記憶が、それぞれ独自の芸術として残されているのです。

文学の世界では、ヴィクトル・ユーゴーの『レ・ミゼラブル』が、革命後の混乱と人々の苦悩を描いた代表作として知られています。物語の中で描かれる1832年の民衆蜂起は、フランス革命の精神がその後も長く民衆に受け継がれていたことを示す、印象的な場面です。

現代フランスを形づくった、土台として

フランス革命をひと言でいうならば、民衆が王政の不平等と戦い、自由を勝ち取った出来事です。それまで特権階級が優遇されていた社会に、法の下の平等がもたらされました。「自由・平等・友愛」というスローガンは今も国の根幹をなし、教育や政治制度、法律もこの理念に基づいて整備されています。フランス革命は、単なる歴史の一場面ではなく、現代フランスを形成した土台そのものなのです。

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