ルイ・ヴィトン本店はパリのシャンゼリゼ通りにあります。
2005年、ルイ・ヴィトンは「モノグラム・シリーズ」コレクションを発表しました。
フランスのスタジオに日本のアートがあるとすれば、それは村上隆というアーティストのおかげでしょう。
ビジュアルアーティストである彼のイマジネーションは、日本の伝統的な文化、彼が育った社会の激動、そしておとぎ話やマンガ、可愛いキャラクターにあふれたイマジネーションを昇華させています。
その2年後、ルイ・ヴィトンは村上氏の作品が展示されていた美術館に80平方メートルの臨時ブティックを設け、「LVハンズ・ネヴァーフル」ラインのバッグを限定販売しました。
2008年4月には、ブルックリン美術館でも同じようなことが行われました。村上氏の回顧展が開催されていた美術館の外で、新商品を販売したのです。
このようにして、アート、アーティスト、そしてブランドの出会いは、どんどん進化していきます。
そしてこの出会いは、美術館という、作品の展示と商品の販売が融合した場所で実現しました。
2008年には、モノグラムにカモフラージュ柄をプリントした「Monogramouflage」でこれを繰り返しました。
アンディ・ウォーホルのアートを受け継いだ彼は、有名なモノグラムをアシッドな色調で再構築し、キャラクターバッグのコレクションでブランドに新鮮さをもたらしました。
クラゲの目、花やキノコ、レザーに施されたマンガのような装飾、LVに欠かせないディテールでブランドの作品を彩りました。彼は、自分のキャラクターであるアニメ漫画「SUPERFLAT」アヤを、ヴィトンの「インソリット・モノグラム」コレクションの世界に入れました。耳がヴィトンのモノグラムになっているパンダもいます。